- 同業他社との比較からやばい評判を検証
- 大日本印刷の残業時間が多いから、やばい?
- パワハラが原因の過労死事件があった?
- 平均年収は業界平均よりも高めと言える
東京都新宿区に本社を構える大日本印刷。出版・印刷業界の中でも大手企業であるため「名前くらいは知っているよ」という方も、たくさんいらっしゃるでしょう。しかし近年Googleで大日本印刷を検索すると「大日本印刷 やばい」「大日本印刷 潰れる」という不安になるキーワードが出てきています。
やばいと噂される理由には、さまざまなものがあり、なかにはイメージが先行してしまいこのような噂につながってしまったものもあります。
本記事ではなぜ大日本印刷がやばい、潰れると噂されるようになったのか、評判・口コミと併せて検証していきます。
大日本印刷(DNP)はどんな会社?
やばいと評判の大日本印刷とはどのような会社なのでしょうか。ここまでの内容から、同社が出版・印刷業を中心にさまざまな事業を展開している大手企業であることはおわかりいただけたでしょう。
ここでは同社に関する情報としてさらに細かく、展開している事業や企業理念などを解説します。まずは基本情報として、以下の概要をご覧ください。
社名 | 大日本印刷株式会社 (Dai Nippon Printing Co., Ltd.) |
創業 | 1876年10月 |
事業内容 | 出版イノベーション事業部 情報イノベーション事業部 イメージングコミュニケーション事業部Lifeデザイン事業部etc |
所在地(本社) | 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 |
電話番号(代表) | 03-3266-2111 |
公式サイト | 大日本印刷公式 |
印刷事業を中心に多彩な事業展開をする
前提として大日本印刷とは、出版や印刷事業を中心におこなう企業です。同社は創業から長きにわたって培ってきた印刷技術や情報技術を生かしたサービスを提供しています。
bもちろんこれらの技術は、時代のニーズとともに随時、発展・応用しており、印刷業務やセールスプロモーションをおこなっています。その他にも包装やディスプレイ製品の製造もおこない、ライフサイエンス分野などにも進出しています。
つまり「大日本印刷」は、その社名から印刷会社としてのイメージが強い企業ではあるものの、実はさまざまな分野の事業をおこなっている企業なのです。
3つの「社会的責任」を果たすこと掲げた会社
大日本印刷は「3つの社会的責任」を果たすことを重視しています。この3つとは「価値の創造」「誠実な行動」「高い透明性」です。
まず「価値の創造」とは同社が、社会において企業が果たすべき責任の最も根源的なものであると位置付けているものです。シンプルに言い換えると「社会に対して価値を提供する」ということ。社会の発展・継続に欠かせない価値ある製品を提供することをモットーとしています。
そして「誠実な行動」には、創造におけるプロセスを、公平におこなうという意味が込められています。創造する過程で環境を破壊してしまったり、法律に抵触してしまったりすることがないよう、誠実に行動するという意味です。
3つ目の「高い透明性」とは、説明する責任のことを指しており、社会に対して何事も説明する義務を負い、透明性の高い企業を目指すという意味です。
150年の歴史を持つ会社
ここまでの内容からもわかるように、大日本印刷は150年の歴史をもつ企業です。いつの時代でも、長年企業を存続させるためには、相応の「ノウハウ」が必要です。逆にいえば、長い歴史をもつ企業には、しっかりとしたノウハウや技術力が備わっている「証拠」ともいえます。
もちろん良いことばかりではなく、体制が古い、従業員が多いため社内ルールが細かいといったデメリットもあります。
比米解説員
離職率が低い会社
大日本印刷は、離職率が低い企業としても知られています。同社が公開している情報(「DNPの人権・労働に関する主要データ」)によると、2019年時点での退職者(※)は1.7%となっています。また平均勤続年数は19年であることから、長期にわたって働き続けられる環境と考えられるでしょう。
ちなみに日本企業の平均的な離職率は10%程度です。その点を比較してみても、同社は非常に離職率の低い企業であるとわかります。
出典:DNPの人的資本に関する主要データ公式(※自己都合を理由とした退職者限定のデータ)
大日本印刷(DNP)がやばいと言われる5つの理由
大日本印刷は長い歴史を持つ大手企業です。古くから日本を支えてきた企業の一つでもあり、多くの方に認知されている会社と言えるでしょう。しかし、近年「大日本印刷」と ネット検索してみると「大日本印刷 やばい」という不安になるワードが表示されます。
なぜ大日本印刷がやばいと噂されてしまうのか、本章ではその理由として考えられるものを5つ紹介します。
- ≪理由1≫業界の不況によって将来性が不安視されるから、やばい?
- ≪理由2≫従業員の長時間労働・激務でやばい
- ≪理由3≫昔ながらの社風が残っていて、やばい?
- ≪理由4≫パワハラがあるから、やばい?過労死があったのか?
- ≪理由5≫リストラというワードが出て、やばい?
≪理由1≫業界の不況で将来性が不安視されるから、やばい?
「大日本印刷 やばい」「大日本印刷 潰れる」と噂されてしまう理由の一つとして「出版・印刷業界全体が不況である」イメージがあることです。雑誌や漫画をwebで閲覧している人が近年増加傾向にあるため、若年層の紙媒体離れが感じられます。それにより紙媒体の市場低迷が進んでいるイメージを持つ方は多いでしょう。
事実、雑誌・書籍を中心とした紙媒体の市場規模は、1996年に2兆6563億円でピークを迎えて以降、年々減少の一途を辿っています。2021年時点では、ピーク時の半分以下である1兆6742億円にまで減少しています。
「大日本印刷」という社名から連想されるように、同社は出版・印刷業を中心におこなうというイメージが強い会社です。そのため業界全体が不況に陥っていることから、同社もまた不況の煽りを受けているのではという印象を抱いてしまいます。
比米解説員
積田編集者
さらに、下記IR情報から分かるように近年、会社全体の売上が減少していないことが分かります。やばい、潰れる、不況は同社には今現在影響がないと言えるでしょう。
≪理由2≫従業員の長時間労働・激務でやばい
大日本印刷がやばいと噂される2つ目の理由は、従業員の「長時間労働・激務」が問題視されていたことです。2011年労働基準監督署に対する文書開示請求によって大日本印刷の残業時間が明らかになったことが注目される要因になりました。
出典:マイニュースジャパン
この開示請求により大日本印刷の残業時間が1920時間という膨大な時間であることが明らかになりました。これは労働基準法に基づく36協定で規定されている過労死の認定基準の1か月間100時間を大幅に超えており、大日本印刷 やばいという印象を持つ原因の一つと言っても過言ではないでしょう。
勤務時間:休日休暇:ワークライフバランスはこの10年で一気に整ったらしい。サービス残業を強いられることはない。
引用:enライトハウス
しかし、上記の口コミにある通り情報開示から10年で大きく変革され、働きやすい環境へのシフトに成功したことが分かりますね。結果、就職人気ランキングでしばらく圏外だった大日本印刷は2020年9位に浮上、その後は2023年まで毎年7位に登場している人気ぶりです。(参考元:東洋経済新聞)企業の変革がプラスに大きく変わったことが窺えます。
年功序列が根深く残っているのが現状。配属される場所によって、残業時間もまちまち。多いところでは月100時間を超えているところも
引用:転職会議
大日本印刷の労働環境が良くなった兆しは見えるものの、上記の口コミから部署により対応が変わる可能性は否めません。就職を検討するときは事前にしっかりと調査が必要といえるでしょう。
現在ではかなり改善されている様子ですが、過去の事案から今でも“やばい”というイメージがついているようです。またパワハラに関しても世の中の流れに沿って、改善されているようです。
≪理由3≫昔ながらの社風が残っていて、やばい?
昔ながらの社風が現代にあっていないため「やばい」と言われている可能性もあります。以下を参照ください。
企業カルチャー・社風:古くからある薄利多売の文かから脱却出来ず、利益を生みだしにくい。
引用:en ライト
企業カルチャー・社風だいぶ古い
引用:en ライト
古い体質の企業で年功序列が強い(変わろうとしはている)良くも悪くも社員を大切にしている。
引用:openwork
古い上下の体質が根強く残っているが近年、それを是正しようとする動きがとられている。
引用:openwork
トップダウンが強い会社だが、社員にはマイペースな人が多い。
引用:openwork
時代の流れに沿って、改善が勧められているとはいえ、やはりベンチャーなどの新しい企業と比べると、まだまだ古くからの体制が引き継がれている側面もあります。
150年の長い歴史をもつ大日本印刷は、経営体制が安定していることから従業員に安心感を持たらす良い面もあります。しかし、その反面昔ながら続くトップダウン制が根強く残っているのも事実。年功序列な体制に辟易してしまう人は、就職を検討する際、自分に合うかどうかしっかりと見極めることが必要と言えるでしょう。
≪理由4≫パワハラがあるから、やばい?過労死事件があった?
改善されつつあるが、パワハラも多く、よく定期人事で飛ばされることもしばしば。会社はことを隠す体制
引用:転職会議
大日本印刷過労死労災認定裁判を傍聴した。継続して月100時間を超える時間外労働。上司からの暴力も含む「パワハラ」。2009年に入社2年目26歳の若さで自死。会社に協力者のいない中、遺族が必死になって集めた時間外労働の記録などの証拠も証人がいないがために労災すら認められない。
— ほりけん (@kyuhakukyuhaku) September 26, 2013
息子は平成19年4月大日本印刷に入社しましたが、業務上の負荷の結果、同年11月頃に精神疾患を発病し、その後も業務上の負荷(長時間労働、上司のパワーハラスメント、暴力等)が重なった結果、疾病が増悪し平成21年4月8日自死しました。
引用元:全国過労死を考える家族の会
2009年の過労死問題が浮上、遺族が裁判を起こしました。判決は上司のパワーハラスメントが繰り返されたことを裁判所は認めましたが、死亡前6か月以前のこととして業務起因性は退けられました。
昔ながらの社風が残っているためか悪しき風習が容認されたままなのか、パワハラの口コミはいまだに確認できました。
裁判ではパワハラがあったことは事実として公に認められています。こういった過去を反省し、今後の大日本印刷ではそういったことが起きないよう、今後の企業努力に期待したいところです。
≪理由5≫大日本印刷 リストラというワードが出るから、やばい?
大日本印刷に関連したワードを調べると「リストラ」という単語もヒットします。どういうことなのかと真相を探りましたが、その結果、特に大規模なリストラなどが起きたことはないようです。
非常に安定していて、誰しもが知っているブランドのある会社でした。リストラとかもなく、ただ左遷は大いにありましたが。
引用:転職会議
むしろリストラがあったという話とは逆に、「斜陽の業界(出版・印刷業)でありながら、なぜ電機業界のように、派手にリストラをせずに済んでいるのでしょうか。」(引用:Yahoo! 知恵袋)という投稿も見られました。
つまり関連ワードの「リストラ」とは、リストラがあったわけではなく「リストラをせずに経営できている」といった意味でヒットしているようです。
大日本印刷がリストラをせずに安定した経営を続けていられる理由は、 出版・印刷業の他にもさまざまな事業を展開しているため、業界の不況の煽りを受けずに済んでいることが要因の一つと言えるでしょう。
潰れる?大日本印刷(DNP)の悪い評判・口コミ
積田編集者
比米解説員
- 若いうちの「やりがい」が少なくて、やばい?
- 成長やキャリアを考える時間がなくて、やばい
- 昔ながらの働き方が部署によって残っていて、やばい?
1.若いうちの「やりがい」が少なくて、やばい?
悪い評判としてまず挙げられるのが、年功序列の体制が強いことから「若いうちは仕事にやりがいを感じられない」というもの。まずは以下のコメントをご覧ください。
若いうちは働きがいが少ない印象。大企業病と言えるほど社内ルールが多く、事務作業に多くの時間が割かれてしまう。またやはり若手のうちはベンチャーなどと比べると、自己裁量が少ない。
引用: openwork
コメントの内容によると、多数の従業員を抱える企業であるからこそ、いかなる業務にも細かなルールが定められていることがわかります。自己の裁量で進められる業務が少なく、若手のうちは社内ルールや決められたマニュアルに沿った仕事が多い印象です。
積田編集者
2.成長やキャリアを考える時間がなくて、やばい
受注生産オーダーメイドの為、やらなければならない事が多い。 特に営業職として社内に仕事を流す際、驚く程の手間がかかる。 基本的に雰囲気の良い社風とは思えるが、とにかく多忙を極めているため、皆に余裕がない雰囲気が漂っている。
引用:indeed
はい!!
大日本印刷は忙しいらしいです
友達が居るので良く聞いてます(笑)— 鈍感力発揮中💹ゆん丸 (@rhyme5318) May 18, 2020
毎日多くの業務をこなさなければならず、将来のキャリアプランや自分の成長について、しっかりと考える時間が取れないと感じているようです。
残業時間が多いため、結果的に自分自身のワークライフバランスが取れないという二次被害に繋がっているのが分かりますね。
3.昔ながらの働き方が部署によって残っていて、やばい?
「働き方改革」が叫ばれる現在では、同社においても長時間の残業などはかなり改善された様子ですが、それでも部署によっては所定外労働時間が長時間わたるところもあるようです。
古い会社なので、部署によっては過酷な労働環境が残っている場合があります。現在の管理職が若手の頃は出来るまでやる朝までコース、休日出勤など今ではあり得ない働き方を経験しているため、効率重視で限られた時間で結果を出す今の働き方とのギャップが大きくあります。柔軟に対応する方も多い中で、まだ過去の働き方が根付いてしまって部下にも知らないうちにプレッシャーをかけてしまうような方もいます。働き方改革が進んで改善はされていますが、過渡期であると感じており改善が進んでいない部署ではブラックと言わざるを得ないです。
引用:カンパニー通信
勤務時間・休日休暇が部署によって異なる。所定外労働時間が100時間を超える月が生まれたとき、退職を検討するようになった。
引用: enライトハウス
口コミによると、特定の部署では所定外労働時間が100時間を超えることがあったようです。
過去に長時間労働で問題視されたのに、部署間によって名残が残っていればやばいという意見が出ても仕方がないと言えるでしょう。
比米解説員
大日本印刷(DNP)の良い口コミ・評判
積田編集者
比米解説員
大日本印刷の良い評判には、どのようなものがあるのでしょうか。長時間労働の問題などが不安視されている同社ですが、なかにはワークライフバランスが調整しやすい、女性でも働きやすいといったコメントも見られます。
すぐに「大日本印刷=やばい」と結論づけてしまわず、良い評判にも注目してみてください。
- ワークライフバランスが取りやすい
- 女性でも働きやすい
- 制度が整っている
- 大企業であることからくる安心感
1.ワークライフバランスが取りやすい
(ワークライフバランスが)調整しやすいと思います。
営業職ですが、勤務形態がフレックスの為、自由度は高いです。
男性の育児参加も応援しており、お子さんへの送迎で勤務時間を調節しているパパさんも多いです。
引用: openwork
部署によって、繁忙期の忙しさや勤務時間などが異なるようですが、少なくとも営業職はフレックス制度を導入していることがわかります。コメントからは、男性であっても子供を幼稚園や保育園へ送迎するなど、積極的に育児へ参加できる体制が整っていると考えられます。
積田編集者
2.女性でも働きやすい
女性管理職比率の是正を頑張っている印象。
引用:openwork
女性の働きやすさ:産休育休からの復職率はほぼ100%に近いと思う。
引用: enライトハウス
キャリアプランが立てやすいことや、それらを周囲に理解してもらいやすい環境であることに満足しているようです。また育休においても、しっかりと取得しその後は職場へ復帰できる環境であるそうです。
比米解説員
3.制度が整っている
長い歴史をもつ大企業は、それゆえ体制が少し古臭い点に不満をもつ方もいらっしゃいます。しかし大企業だからこそ、しっかりと福利厚生が備わっているといったメリットがあることも事実です。
大日本印刷で働いています。
有給は比較的取りやすい環境です。
また、女性の育休や産休などの制度も充実しています。
実際に制度は結構利用されていますね。また、大会社だけあって設備も充実しています。
社員食堂や診療所、コンビニやスポーツセンターなどがありました。
そういった設備の充実も仕事を続ける理由の1つですね。
引用:JobQ
入社4年目まで実家から会社までの距離がある社員、転勤者に対して寮制度(借り上げ社宅)あり。
引用:enライトハウス
まだ給与がそれほど高くない、新卒の時期に社宅を借りられるのは、地方から上京している方にとって非常に嬉しいところでしょう。また旅行施設があるなど、プライベートのレジャーに活用できる制度があることも魅力的ですね。
4.大企業であることからくる安心感
大企業であることのメリットとしては「安心感がある」「安定している」といったことも挙げられます。
世界の二大巨塔の一つである大日本印刷株式会社は、水と空気以外は何でも印刷可能と謳っている。 しかし、今や、紙媒体への印刷は主力ではない。 通信衛星の打ち上げや、ソリューション事業に力を注いでいる。 資本力があり、借入金ゼロ企業であり、優良企業であると自慢できる。
引用:indeed
大日本印刷は大企業ならではの安定した経営基盤に魅力を感じているようです。それだけでなく、同社は出版・印刷事業だけでなく、ディスプレイ関連事業を始めとしたさまざまな事業を展開しています。そのため、扱っている業務の幅が広く、さまざまな業務に挑戦したいと考える方にとっては、活躍の場が広がる魅力的な企業と言えるでしょう。
大日本印刷(DNP)の出世コースは何が必要?
大日本印刷に就職しようと考えている方にとって、現在同社に所属している社員が抱える「不満」は非常に気になるところでしょう。同社で現在も働いているにもかかわらず「やばい」「辞めたい」と感じてしまうのはどんなタイミングなのでしょうか。
以下では大日本印刷で働く従業員が「辞めたい」と思った出来事やパワハラの噂について解説していきます。
比米解説員
人間関係に気をつけると「出世コース」に乗りやすい?
いくら年功序列の企業であっても何の成果も出さず、ただ勤続年数が長いだけでは、大きく出世できません。ではどのような点に注意して業務にあたると、出世コースを順調に進んでいけるのでしょう。
会社においてお給料や休日の多さなども大事だと思いますが、人間関係が一番大事と思っているので、30年以上勤める会社で人間関係のトラブルなどが一度も無いということは大変素晴らしく誇らしいです。
引用: カンパニートーク
同社で出世するうえで重要なのは「人間関係に気を配ること」だそうです。勤続30年となる投稿者は、これまでに職場での人間関係でトラブルに発展したことは一度もないようです。
比米解説員
「辞めたい」と感じるのはどんなとき?
大日本印刷で働く従業員が「辞めたい」と感じるきっかけとして、よく挙げられるのは「残業が多い」というものです。もちろん残業が少ない部署もありますが、なかには毎日夜遅くまで働かなければならない部署もあるようです。
特に営業職の場合は、クライアントの都合によって休日出勤が必要となってしまうこともあります。しかし休日出勤をしたからといって、いつも代休が取れるというわけではないようです。12〜14日連続で勤務した経験があるという方もいます。しっかりと休日が取れる働き方をしたい方には、やばいと感じられても仕方がないでしょう。
パワハラまがいのことがあるという噂も!
さまざまな口コミサイトでちらほらと見られるパワハラのコメントですが、大企業の年功序列も原因の一つとして挙げられます。
同社の社風として、体育会系のように上にはへりくだり、下には厳しいというコメントが多くみられます。さらに周囲の同僚も、おこなわれるパワハラを見て見ぬふりをしているといったコメントもありました。
兎に角上司の言いなりで、さらに忖度までしちゃって現場の状況などお構いなしに押し付けてきて目標が達成できないと激しくパワハラをしてきて
引用:転職会議
社内でパワハラしてくる社員がいた。仕事の量が均等ではない。
引用:転職会議
コンプライアンスに厳しい現代においては、早急な改善が企業に求められているのも事実。今後のDNPの対策に期待したいところではあります。
大日本印刷(DNP)の平均年収・就職難易度を解説
大日本印刷に限らず、どの企業においても良い面と悪い面があります。大日本印刷に就職・転職する際は「大手ならではの安定した経営」「制度が整っている」などの良い評判はもちろんのこと、「若手はやりがいが少ない」「部署によってはかなり忙しい」といった悪い評判にも考慮して検討したいところです。
積田編集者
比米解説員
採用大学からみる就職難易度
結論からいえば大日本印刷に就職する際、学歴フィルターなどは存在しないそうです。同社が公開している情報によると、採用大学は難関国公立や私立大学、中堅大学、専門学校まで記載されています。幅広いランクの大学・専門学校から採用しているため、明らかな学歴フィルターは存在しないと言えるでしょう。そのため採用大学から推測する就職難易度は、それほど高くありません。
しかし大日本印刷は、安定した大企業であることから就活生などに人気の企業です。学歴フィルターがないこともあり、ライバルが多く、倍率は非常に高い傾向にあります。その点から見れば、就職難易度は決して低くはありません。
平均年収は?
大日本印刷が「有価証券報告書」にて発表している情報によると、同社の平均年収は比較的高めに設定されているようです。最新の情報では企業の平均年収は768万円であり、直近5期分の平均は743万円であることがわかりました。各期の平均年収は、以下の表を参考にしてください。
18.3期 | 712万円 |
19.3期 | 726万円 |
20.3期 | 744万円 |
21.3期 | 766万円 |
22.3期 | 768万円 |
また年齢や性別で分けた、より細かな平均年収は以下の通りです。
男性(万円) | 女性(万円) | |
20〜24歳 | 352 | 319 |
25〜29歳 | 444 | 400 |
30〜34歳 | 535 | 437 |
35〜39歳 | 617 | 451 |
40〜44歳 | 706 | 465 |
45〜49歳 | 734 | 503 |
50〜54歳 | 792 | 521 |
55〜59歳 | 811 | 556 |
※引用元:大日本印刷株式会社(DNP)有価証券報告書, doda (2022年11月時点)
上記表から見ると、新卒にあたる20〜24歳の層でも女性が319万円、男性が352万円と高い水準にあります。年収の面からみると、さすがの大企業といったところです。
大日本印刷の評判を同業他社と比較し検証!
ここまで大日本印刷がやばいと言われる理由を口コミ・評判から検証していきました。
しかし、口コミや評判といったそれぞれの感じ方での検証は、時に悪い部分だけがクローズアップされることもあるでしょう。
そこで具体的な数値で同業他社と比較し、大日本印刷はなぜやばい評判が出てきてしまうか検証していきます。
大日本印刷 | 凸版印刷 | NISSHA | |
平均年収 | 768万円 | 700万円 | 685万円 |
初任給(修士了) 初任給(学部卒) | 月給241,000円 月給221,000円 | 月給243,500円 月給225,000円 | 月給245,000円 月給230,000円 |
賞与 | 年2回 | 年2回 | 年2回 |
平均残業時間 | 31.2時間/月 | 37.9時間/月 | 26.5時間/月 |
平均年齢 | 43.2歳 | 42.9歳 | 42.2歳 |
平均勤続年数 | 19.4年 | 13.3年 | 14.3年 |
有給消化率 | 52.70% | 51.9% | 56.3% |
諸手当 | 所定外勤務手当 公的資格手当 等 | 都市手当 家族手当 超過勤務手当 研究員手当 等 | 家族手当 通勤手当 等 |
福利厚生 | 企業年金、個人積立年金 提携住宅資金融資 財形貯蓄制度 ジョブ・リターン制度 産休制度 育児制度(育児休業、育児短時間勤務、在宅勤務制度、看護休暇) 介護制度(介護休業、介護短時間勤務、在宅勤務制度、介護休暇) リゾート施設 医療施設 ライフプラン相談室 メンタルへルスカウンセリング 等 | リモートワーク制度 スマートワーク制度 財形貯蓄制度、財形融資制度 育児休業制度 介護休業・介護勤務短縮制度 社会保険完備 厚生施設/独身寮、保養所、診療所 等 | 社会保険完備 育児介護休業 リフレッシュ休暇制度 財形貯蓄制度 会員制福利厚生サービス クラブ活動 自己啓発補助ほか 施設:独身寮 等 |
総合評価 | 3.12 | 2.94 | 2.98 |
引用元:マイナビ大日本印刷株式会社、転職会議大日本株式会社、DODA大日本印刷株式会社、大日本印刷株式会社(DNP)IR情報、マイナビ凸版印刷株式会社、転職会議凸版印刷株式会社、DODA凸版印刷株式会社、マイナビ NISSHA株式会社、転職会議 NISSHA株式会社、DODA NISSHA株式会社、NISSHA株式会社IR情報
他の競合他社と比べると、初任給は一番低い金額であることから、やばいと感じる人もいるかもしれません。しかし、その他には際立ってやばいと感じる箇所は無く、むしろ平均年収はどこよりも高いことから、長く勤務すればするほど収入増加が見込める結果となりました。そういった長所があるからか平均勤務年数は他より長く、安定かつ安心して勤められる環境だと感じられますね。
まとめ
大日本印刷にまつわる“やばい”という噂の真相について解説しました。噂の原因と考えられる事柄のなかには、企業の実情とは少し異なる内容もあります。たしかに出版・印刷業界は不況とされていますが、同社においては多数の事業を展開しているため、それほど危険視する必要はないように感じます。
しかし長時間労働やパワハラの噂などは、部署や同僚との関係によっても変わってくるため、実際に同社で働き始めなければ、事実かどうかは判断が難しいところです。
データからみる「事実」として述べられることは、離職率が低く、平均年収が高めであるということです。「やばい」というワードだけで「よくない企業」と断定せず、冷静に良い・悪い評判を見て判断してください。