【潰れる？】リコーがやばいと言われる3つの理由と評判を解説！

株式会社リコーは、事務機器や光学機器、印刷機器を製造・販売するメーカーです。主力商品としてオフィス向けの複合機やプリンター、デジタルカメラなどがあります。

そんな大手企業であるリコーですが、インターネットで「リコー」と検索すると「リコー　やばい」「リコー　潰れる」といったワードがヒットします。

出展：Google検索「リコー」

今回は、リコーの平均年収や働きやすさ、将来性などの情報をまとめて解説します。

また、リコーに関する口コミから、リコーについてのリアルな評判もご紹介します。 リコーについてもっと知りたい方やリコーへの転職を考えている方は、ぜひ参考になさってください。

リコーがやばいと言われる3つの理由

【理由1】将来性がなさそうでやばい？

リコーの過去10年間の連結売上高を見ると、2015年をピークに減少傾向にあることが分かります。

印刷機器などを主力商品として扱うリコーは、世界的なペーパーレス化の影響を受けており、新規事業開発の取り組みを活性化しています。

引用：リコー

また、過去10年間の営業利益を見ると、2017年度に大幅な赤字を計上しています。 これは、買収した子会社の業績悪化によるもので、2017年度は約1,000億円を超える営業赤字となりました。

引用：リコー

世界的な企業ブランドを持つリコーですが、ペーパーレス化が進む中で事務機器・印刷機器からの方向転換を迫られていることが分かります。

【理由2】早期退職を募集してやばい？

2020年の1月～9月で、複合機事業を中心として事業展開しているリコーでは、ペーパーレス化や新型コロナウイルスの影響による在宅勤務の増加によって販売や保守サービスが低迷し、収益が悪化しました。

その結果、海外での販売や保守の人員について早期退職を募ったり、生産拠点を集約することにより約6,400人の人員を削減することとなりました。

リコーだけでなく複合機各社でも人員体制の見直しは行われていますが、同期間でキャノンが4,112人、コニカミノルタが2,712人、富士フイルムHDが913人と、削減した人数で言えばリコーがトップとなる結果となりました。

引用：日本経済新聞

【理由3】リコー式ジョブ型人事制度がやばい？

リコーでは2022年に新しい人事制度として「リコー式ジョブ型人事制度」を導入しました。

これは、原則57歳に設定されていた管理職の定年制度の撤廃や昇格試験の廃止を行い、シニア層の活躍と20代半ばの若手社員でも意欲と実力があれば様々なポストに就くことができるという制度です。

しかし、この新しい人事制度では、管理職の最下層グレードである「AE＝アソシエイト・エキスパート」という役職に就いた人の多くが3年度に非管理職へと降格させる仕組みということで一種の「ステルスリストラ」としてメディアにも取り上げられることとなりました。

波紋を呼ぶ人事制度

リコーって、割と波紋を投げかけるような人事制度改定をする印象。(例ーフレックス廃止)

— 焦げすーも (@yamachan_run) January 26, 2015

ツイートにも見られるように、同社の社員の中でもこのリコー式ジョブ型人事制度の導入には反対の意を唱える人が多いようです。この新人事制度の導入も、リコーはやばいと言われる理由の一つでしょう。

引用：ダイヤモンドonline

リコーのやばい評判を競合他社とデータで比較

前章では、リコーがやばいと言われる理由について解説しましたが、ここではリコーと競合他社をデータで比較してそのやばい評判をご紹介していきます。

まずは以下の比較表をご覧ください。

引用：リコー「新卒採用情報」

リコー「2021年度有価証券報告書」

コニカミノルタ「募集要項」

コニカミノルタ「有価証券報告書」

コニカミノルタ「採用Q＆A」

富士フイルム「事務系新卒採用情報」

富士フイルム「2022年3月期 有価証券報告書」

転職会議「富士フイルム」

株式会社リコーの会社概要

東京都大田区に本社を置く株式会社リコーは、日本だけでなく世界約200の国と地域で事業を展開する、グローバル企業です。

リコーグループにはどんな会社がある？

リコーグループには、母体である株式会社リコーの他にも、世界各地に子会社や関連会社があります。

リコーグループに属する、代表的な企業の一部をご紹介します。

リコーの理念や社風は？

リコーでは、創業者の市村 清氏が提唱した「三愛精神」を企業全体の理念としています。

「三愛精神」とは、「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」という考え方です。

そこには、人類の一員としてまず、すべての人を愛すること、そして、祖国を愛すること、さらに人生を意義あるものとするために、与えられた勤めを愛することが含まれています。

リコーでは、この「三愛精神」が徹底されており、リコーウェイとして企業理念に掲げられています。

リコーの平均年収は？

リコーで働くことを考えている方なら、収入は最も気になる要素の1つのはずです。

株式会社リコーとリコー関連企業の平均年収をご紹介します。

株式会社リコーの平均年収

株式会社リコーで働く、正社員284人の平均年収は、699万円でした。

職種ごとの平均年収では、特に企画部門やマーケティング部門が高めですが、大きな差ではなく、どの職種でも平均的に高収入が得られていることが分かります。

株式会社リコーの職種別：平均年収

※openworkの情報を基に作成

リコーとリコージャパンなどグループ企業の平均年収は異なる

リコーには、母体である株式会社リコー以外にも、多くのグループ企業があります。

株式会社リコーとリコージャパン株式会社などの子会社では、平均年収が異なります。

リコージャパン株式会社で働く、正社員310人の平均年収は、455万円でした。

母体である株式会社リコーと同じく、職種別の平均年収には大きな差は見られませんでした。

しかし、株式会社リコーと比較すると、平均年収は大きく下がり、約240万円ほどの差があることが分かりました。

リコージャパン株式会社の職種別：平均年収

※openworkの情報を基に作成

リコーは働きやすい？それとも激務？

リコーグループでは、「三愛精神」が浸透しており、真面目な仕事への取組み、法令遵守の精神が徹底されています。

女性の働きやすさについて

株式会社リコーは、2020年11月11日に「30% Club Japan」に加盟し、女性役員の割合を2030年までに18％まで引き上げることを目標にしています。

女性の役員登用にも積極的な姿勢を見せているリコーですが、現場での先進的な取組みは見られないという口コミもありました。

口コミを見ると、産休や育休を取得することはできるようですが、まだまだ取得しやすい環境が整えられているとは言えない状況のようです。

休日や残業について

openworkのデータによると、株式会社リコーの月間残業時間は20.1時間でした。

残業時間はしっかり管理されており、仕事を時間内に終えて、プライベートの時間を増やしたい方やライフワークバランスを保ちたいと考えている方には、最適な職場になります。

有休消化率は67.8％に達しており、企業の体制として休みはしっかり取れることが分かります。

人事制度・年功序列など会社の体制について

openworkの口コミでは、部署により異なる場合も指摘されていますが、社内の風通しは比較的良いようです。

会社の体制としては法令遵守の精神が行き届いており、リコーの「三愛精神」が反映されています。

しかし、一方では「革新的な意見が採用されにくい」「利益は均等に配分される」などの「三愛精神」のデメリットとなり得る部分もあるようです。

リコーの将来性は？潰れる・買収される可能性は？

世界的なペーパーレス化の流れにより、リコーの事務機器・印刷機器分野では、改革が必要とされています。

リコーの将来性や新規事業への取り組みについて解説します。

リコーの将来性がやばいという評判は本当？

リコーの将来性を危惧する見方は、リコーで仕事をしていた方も持っていたようです。

すでに株式会社リコーを退社された方のopenworkでの口コミでは、印刷業界自体の衰退を危惧する声がありました。

リコーは企業規模が大きいだけに、主力の事務機器・印刷機器に代わる新規事業開発には、時間がかかるという見方もあるようです。

将来性があるリコーの新規事業は？

世界的な流れを見極め、リコーグループ全体では新規事業開拓に積極的に取り組んでいます。

2014年9月には3Dプリンターを活用したアディティブ・マニュファクチャリング事業に新規参入し、2016年3月にはヘルスケア分野にも新規参入しています。

また、これまでの事業で培った光学技術や画像分析を活用し、AI分野でも開発を進めています。

リコーはリストラしている？

新型コロナウイルスの流行などの影響を受け、オフィスで使用する複合機やその保守メンテナンスなどの需要が低下したこともあり、リコーグループでもリストラが実施されています。

日本経済新聞によると、リコーでは2020年1月〜9月の期間に早期退職の募集などにより、約6,400人のリストラを実施しています。

リストラの対象となったのは、主に海外販売部門や保守メンテナンスの担当者などです。

リモートワークの広がりなどの影響により、オフィスで使用する複合機の出荷台数や継続的な保守メンテナンスサービスは、今後も縮小することが予想されます。

リコーはやばい？リアルな評判・口コミまとめ

リコーがインドで取り組む新規事業に感動

すごいな、じーんとくるな。たくさんの女性が働けるようになりますように。それからきれいなラインが出る下着は、サリー姿を美しく演出するためにもかなり重要。おしゃれな人ほどこだわるだろう。→ リコーがインドで女性用下着を売り始めた理由 https://t.co/pOpV8lBILv

— Yoko Deshmukh デシュムク陽子 (@yoko_surya) March 5, 2020

リコーの「三愛精神」が、インドでの女性用下着販売につながった記事に関するツイートです。

リコーでは、新規事業開拓に積極的に取り組んでおり、インドでの取り組みの基にもなった、アクセラレータープログラムが用意されています。

職場環境が良さそう

リコーは、職場の仲間なのか、スタンドの応援団が熱い。いいなあ。

— 荒ぶる (@araburu2011) September 14, 2012

リコーのラグビーの試合を見に行った方のツイートです。

Twitterでリコーを検索すると、ラグビーに関する情報も多く出てきますが、このツイートでは、特に職場の仲間の様子が紹介されていました。

リコーでは、有給休暇取得率や育休取得率も高水準を維持しており、仕事とプライベートを両立しやすい環境が整っています。

ヘルスケア産業に参入したリコーは将来性あり

ヘルスケア産業からカメラメーカーを見ると企業の将来性が見えてくる。キヤノン、富士、リコー、OMDSは安パイ。それ以外は駄目。

— Calci (@Calcijp) September 8, 2021

リコーのヘルスケア産業参入を評価するツイートです。

リコーは2016年3月にヘルスケア産業に新規参入しています。

リコーの業績悪化・リストラがやばい

リコーもやばいのかなぁ。希望退職、募集の1600人に対し応募2340人。臭喝で大学に来てた社員さんはいい感じだったのに。社長がなんかちょっとあれっぽいな。

— また大阪や (@Mata_OsakaYa) January 31, 2012

リコーもやばいのかなぁ。希望退職、募集の1600人に対し応募2340人。臭喝で大学に来てた社員さんはいい感じだったのに。社長がなんかちょっとあれっぽいな。

— また大阪や (@Mata_OsakaYa) January 31, 2012

リコーの希望退職に、募集以上の応募があり、心配の声が上がっています。

希望退職に応募する社員が多いということは、会社の将来性を不安に感じている方が多いという意味も含んでおり、「リコーはやばいのでは」という意見が見られました。

オフィスの変化が不安要素

リコー、コニカミノルタはやばいな　５年前までオフィスで必須だった機器がadobeひとつの出現で全部要らないもの、ただの邪魔な置物になっちゃった　RICOHのロゴ入り商用車全く見なくなったもんな

— ショーンマクハゲドル川下 (@stargehashone) October 14, 2020

オフィスの変化を敏感に感じ取っている方のリコーに対する意見です。

以前は職場で必須だった複合機やプリンターが、居場所を失いつつある状況は、特にリコーの保守メンテナンス業務に影響を与えています。

実際に2020年のリストラも海外販売・保守メンテナンス部門が対象となっており、リコーの将来性について不安が感じられます。

まとめ

リコーグループは、世界200以上の国と地域で事業を展開しており、国内外で事務機器・印刷機器の大きなシェアを占めています。

株式会社リコーの平均年収は、約700万円で、グループ企業のリコージャパン株式会社では、約450万円です。

職場では企業理念の「三愛精神」が徹底されており、有給休暇や育児休暇も取得しやすい環境です。リモートワークなどの取り組みも積極的に進めており、ライフワークバランスを保ちやすい職場環境と言えます。

しかし、世界的なペーパーレス化の動きによって、将来性を危惧する見方もあります。

実際に業績悪化のためにリストラも実施しており、事務機器・印刷機器の代わりとなる主力製品の開発に取り組んでいるところです。

リコーは風通しの良いホワイト企業という評判もありますが、一方で、近年の業績悪化や将来性が不透明なことから、「やばい」という評判や口コミも見られました。