- 田辺三菱製薬の評判・口コミ
- 田辺三菱製薬がやばいと言われる理由を検証
- 田辺三菱製薬の福利厚生や年収についても紹介
「田辺三菱製薬」とGoogleで検索すると、「ワクチン」や「加島売却先」、「上場廃止 理由」などのワードに加えて「やばい」と表示されます。
就職や転職で田辺三菱製薬に入社しようと検討している人のなかには、「田辺三菱製薬 やばい」というワードに興味・関心がでてきて、情報を調べている人もいるのではないでしょうか。
田辺三菱製薬は充実した福利厚生と1,000万円を超える高い年収が魅力ですが、その魅力とは裏腹にネガティブなニュースが多いのも真実です。就職や転職した後に「やっぱりやめておけばよかった」と後悔しないためにも、自分自身の目で真実を知っておかなければいけません。
本記事では、田辺三菱製薬がやばいと言われる理由やリアルな評判・口コミをまとめました。
山口編集者
田辺三菱製薬が「やばい」と言われる理由とは
田辺三菱製薬がやばいと言われるのにはさまざまな理由があります。
小坂解説員
山口編集者
- 多くの社員をリストラしているから
- パワハラが横行しているという噂があるから
- 合併を繰り返している会社だから
- 不祥事を起こした過去があるから
多くの社員をリストラしているから
田辺三菱製薬がやばいと言われるもっとも大きな理由は、「多くの社員をリストラしているから」です。
参考:薬事日報
社員のリストラが始まったのは、2007年の「田辺製薬」と「三菱ウェルファーマ」が合併して「田辺三菱製薬」が発足する時期です。取締役会は、合計2,550人を対象として早期退職者を募りました。合併して会社は大きくなりましたが、社員側としては最悪のスタートを切っています。
もちろんリストラ問題はこれだけでは終わりません。2015年には、45歳以上、社員3,500人を対象として退職希望者を募っており、600人近い人が退職したとされています。日本における医薬品販売の市場が激化し、社員を減らして固定費を削減する方向に向かったのが理由です。
参考:田辺三菱製薬
しかし多くの社員をリストラしているにもかかわらず、田辺三菱製薬が展開している事業は一向に成長していません。
小坂解説員
パワハラが横行しているという噂があるから
田辺三菱製薬には、パワハラが横行しているという噂があります。
インターネット上にパワハラに該当する口コミは1件しかないため、いまの田辺三菱製薬にとってパワハラの情報が事実かどうかはわかりません。
参考:Indeed
しかし2019年には、実際に田辺三菱製薬会社のなかでパワハラの問題があったとして、ニュースに取り上げられています。長時間労働で鬱を発症してしまった50代の社員を退職させるために、「追い出し部屋」と称した部署に配属させ、多大な精神的苦痛を与えたとして問題になりました。
結果として該当社員と田辺三菱製薬の間で裁判沙汰になったようですが、結果はどうなったかわかりません。
追い出し部屋のトラブルは大企業のなかでよくある話です。しかし今回の田辺三菱製薬の場合は鬱状態を発症している社員を追い出し部屋に配属しているため、確実によくないイメージが世間に認知されたはずです。
山口編集者
合併を繰り返している会社だから
田辺三菱製薬は多くの合併を繰り返して、いまの会社になっています。
参考:沿革|田辺三菱製薬
多くの会社と合併しているからこそいまも生き残っているわけですが、合併しすぎてよくわからない会社と言われるケースもあります。やむえない会社の事情があるかもしれませんが、一般人にとってあまりにも多い合併は不信感を抱き、ネガティブな印象を持つかもしれません。
その結果、「業績悪化でいつか倒産するのでは?」と噂されるようになる可能性もあります。
小坂解説員
不祥事を起こした過去があるから
田辺三菱製薬の子会社である田辺三菱製薬工場は、2011年に製品関係でトラブルを起こしています。
参考:日本経済新聞
医薬品の品質試験を一部実施せずに出荷したという不祥事です。このような不祥事は一般患者の健康被害につながる恐れがありますし、世間の人たちも「自分たちが使う薬も品質チェックされてないのでは?」と不安な気持ちを抱きかねません。
最終的には医薬品が回収され、品質に問題はありませんでしたが、田辺三菱製薬の信頼は大きく損なわれる形になりました。子会社の不祥事ではあるものの、田辺三菱製薬にも大きくマイナスの影響が及んだ不祥事と言えます。
また不祥事はこれだけではありません。田辺三菱製薬の子会社は、臨床試験のデータを改竄するなどして、過去に行政処分を受けています。「医薬品の安心・安全が確保されていない」という製薬会社にとっては致命的なダメージを受けています。
山口編集者
田辺三菱製薬の悪い口コミ・評判
田辺三菱製薬の悪い口コミ・評判をまとめました。
- 社風が古い
- 将来性はあまりない
- 給料交渉一切なしのリストラ
社風が古い
いくつもの会社と合併して出来上がった会社であるため、派閥が出来てしまい、連絡事項が上手く伝わらないときもあった。 一斉メール等で連絡は送るもののなかなか周知されないのが現状である。 パワハラもあちらこちらで見受けられるし、上司にゴマをすらないと出世どころか評価面談で嫌味をいわれ昇給も望めない。 福利厚生は充実していて満足できる会社。 上層部の決めごとが下におりてくるまでに時間がかかる。しかし、上司と仲のいい人は情報をきける。 まさに、昭和のゴマスリ社風ではたらきにくい。 支店、営業所によって仕事量も違うので定時に帰宅できる部もあれば夜遅くまで仕事をしている部署もある。
引用:Indeed
田辺三菱製薬の歴史は古く、会社の設立は昭和8年です。
会社の歴史が長いからこそ、社風が古いという声が多く見受けられました。社内にはたくさんの派閥が存在し、社員同士のコミュニケーションがうまくいかないケースもあるようです。上司に気に入られた人は、高い人事評価を受けて出世できるという良くも悪くも、昭和の企業の体質を受け継いでいる会社と言えます。
小坂解説員
将来性はあまりない
製薬企業としてはかなり将来性は低いと思います。 2007年合併効果も見られずついに2021年には三菱ケミカルの子会社にもなりこれからは徐々に残す部門と売却する部門が明確され規模として事実上縮小していくでしょう。
引用:Indeed
田辺三菱製薬に過去勤めていた人によると、将来性はあまりないという厳しい声も見受けられました。
深い理由は不明ですが、合併しても大きな成果がでていないことが考えられます。事業が縮小し、今後は会社の規模自体が小さくなっていくと推測されています。
山口編集者
給料交渉一切なしのリストラ
来年2月予定の早期退職募集について、原案がまとまったのはご存じですよね?
社内情報に疎い方は、早々の退場を余儀なくされますよ。
対象は35歳以上の勤続4年以上の全社員。割増は6ヶ月から最高24ヶ月。
今回は大幅な業績悪化が予想されているので、前回並みはできない。
前回は退職金とは別に「月割慰労金」(約3ヶ月分)が支給されたが、今回は無し。
前回はリストラを受け入れる条件として12ヶ月分の裏加算があったが、今回は一切の交渉なし。引用:5ch
田辺三菱製薬は定期的に退職希望者を募っています。
もともとはリストラの際に給料面の交渉ができる機会があったが、最近は交渉が一切ないにもかかわらずリストラされるのが間近というケースもあるようです。
小坂解説員
田辺三菱製薬の良い口コミ・評判
田辺三菱製薬には良くない口コミや評判が見受けられますが、満足しているという元社員の口コミ・評判も複数見つかりました。
そのなかでもとくに目立つ口コミ・評判を紹介します。
- 女性が活躍できる体制が整っている
- 福利厚生が充実している
- 高い年収が期待できる
女性が活躍できる体制が整っている
女性の活躍を目指して女性枠の管理職枠もあります。産後の復帰率も日本有数です。 女性MRも希望すれば内勤可能(3年は我慢が必要)です。 有望な新製品が今はありませんが三菱ケミカル傘下であり「のんびり働ける」優良企業です。
引用:Indeed
田辺三菱製薬は、産休や職場復帰などの制度を充実させて、女性が活躍できる働きやすい環境づくりを整えているようです。
女性のみを対象とした管理職の枠が存在しており、女性が長く活躍できる機会がしっかり用意されています。
山口編集者
福利厚生が充実している
福利厚生はかなり手厚い。住宅補助地区によって変動はあるものの、おおよそ7割は出ている。
引用:enライトハウス
福利厚生が充実しているという声も見受けられました。
各種社会保険や退職金制度はもちろん、社宅や持家補助などの住居サポートや、人間ドック・予防接種などの健康サポートも充実しています。そのほかにも、「カフェテリアプラン」の制度も設けられており、付与されたポイントで育児や余暇などのサポートを受けられます。
小坂解説員
高い年収が期待できる
製薬会社にもよりますが、武田、第一三共、エーザイ、アステラス、田辺三菱。このあたりまでですと、中堅以上は1000万プレーヤーは普通ですよ。
研究職はよくわかりませんが、MR(医薬情報担当者)の場合、40代前半で1000万、支店長昇進で1500万超え、部長クラスで2000万は貰えます。
少なくとも国公立病院の医師よりは高給取りですし、民間病院でも若手医師よりは高給取りですよ。引用:Yahoo!知恵袋
田辺三菱製薬の年収は高く、管理職になると年収1,000万円以上を目指せるケースもあります。部長クラスになると、年収1,600万円以上も目指せるようです。
少し前までは年功序列の文化が強かったようですが、最近は成果主義の傾向が重視されており、若手でも高い年収が見込めるかもしれません。とはいえ規模が大きい会社なので、上司や配属される部署ごとに違いはあると想定できます。
参考:openwork
山口編集者
田辺三菱製薬の会社情報
田辺三菱製薬の会社情報をまとめました。
会社概要から特徴、現在の採用状況まで網羅的にまとめています。就職や転職で気になっている人はぜひ参考にしてください。
田辺三菱製薬の会社概要
田辺三菱製薬の会社概要をまとめました。
社名 | 田辺三菱製薬株式会社 |
本社所在地 | 大阪市中央区道修町3-2-10 |
設立年月日 | 1933年(昭和8年) |
代表者 | 上野祐明 |
資本金 | 500億円 |
従業員 | 連結6,728人 |
売上高 | 3,778億円(2022年度時点) |
公式サイト | 田辺三菱製薬公式 |
田辺三菱製薬は、医薬品開発・販売を行っている企業です。
2022年時点の国内製薬会社の売上高第8位に位置する準大手製薬会社で、業界トップには、武田薬品工業や大塚HD、アステラス製薬などが存在します。
田辺三菱製薬の特徴
田辺三菱製薬は製薬会社のなかでも、女性が働きやすい環境作りに力を入れています。また職種間の交流も豊富で、業務に関する研修でコミュニケーションが取れるのはもちろん、スポーツ観戦や夏祭りなどのイベントごともたくさん実施されているようです。
そのほかにも、男性でも育児休暇取得者が増えていたり、医師との信頼関係の構築に力を入れていたりなど、田辺三菱製薬ならではの特徴があります。
田辺三菱製薬の採用状況
田辺三菱製薬は一緒に働いてくれる社員を募集しているようです。
参考:職種一覧|田辺三菱製薬
募集職種は大きく8種類に分類されています。
- 創薬研究
- CMC研究
- 安全管理
- 開発
- コーポレートスタッフ
- グローバルRA
- データサイエンス
- メディカル
医薬品の安全管理を行う職種から、社内のセキュリティ業務を担当するSE(システムエンジニア)まで幅広く募集しています。
小坂解説員
田辺三菱製薬の総評|やばい評判は目立つが社員への思いやりがある会社
やばいと言われる理由はたくさん見受けられますが、田辺三菱製薬は良い会社だと言えます。
なぜなら社員の離職率は4%とサラリーマン全体の離職率と比べて低く、社宅制度や育児・介護、不妊治療休職制度などの福利厚生も充実しているからです。年間休日は125日としっかり休みも取れます。
くわえて田辺三菱製薬は社員の生活・健康サポートに力を入れており、以下のような制度を導入しています。
- 人間ドック
- 歯科検診
- 予防接種
- 受動喫煙防止(社内完全禁煙)
一般的なブラック企業は、年間の休日が100日以下、悪質な企業だと80日以下のケースもあります。休日の日数から見て、社員の健康面はあまり考えていない可能性もあるでしょう。
もちろん離職率も高い傾向にあります。
その点から考えても、田辺三菱製薬は良い会社と言えるのではないでしょうか。社員の健康をしっかり考えてくれている企業は多くありません。
山口編集者
まとめ:田辺三菱製薬は福利厚生が充実していてやばい!
- 田辺三菱製薬の評判・口コミ
- 田辺三菱製薬がやばいと言われる理由を検証
- 田辺三菱製薬の福利厚生や年収についても紹介
本記事では田辺三菱製薬がやばいと言われる理由や、リアルな評判・口コミをまとめました。
田辺三菱製薬がやばいと言われるようになったのは、リストラやパワハラの問題が大きいと考えられます。いまの田辺三菱製薬の体制がどのくらい改善されているのかはわかりません。しかし少し前まではリストラやパワハラなどのトラブルが蔓延しており、多くの社員が困っていたのは事実のようです。
とはいえ令和の時代はコンプライアンスに厳しく、会社側も徹底してパワハラ問題が起こらないよう気をつけていると言えます。SNSやインターネットの文化が発展しており、不祥事を起こすとすぐに噂が広がるからです。
小坂解説員