- パソナグループの淡路島移転がやばい?
- パソナグループの社長がやばい?
- 淡路島に移転した社員の本音を紹介!
人材派遣会社大手のパソナグループについてインターネットで検索すると、「パソナ やばい」「パソナ淡路島 やばい」などのネガティブなキーワードがヒットします。
本記事では、なぜパソナの淡路島移転がやばいのか、またこの計画を発表した南部靖之代表について、社員の本音や評判・口コミを交えながら解説していきます。
引用:Google検索「パソナ やばい」
パソナの淡路島移転計画はやばい?
パソナグループの淡路島移転計画
大手人材派遣会社であるパソナグループの本社機能の一部を兵庫県の淡路島に移転するという計画が2020年9月、南部靖之代表により発表されました。
新型コロナウイルスが広がる中、テレワークの推進やワーケーションによる地方移住を検討する人が増えたこともあり、この大きなプロジェクトは一躍話題になりました。
計画では、2024年5月末までにグループ全体の本社機能社員1,800人のうち1,200人を移転し、さらにシニア世代やひとり親家庭、就職氷河期世代など新たな雇用にも力を入れるという地方創生をテーマにした内容となっています。
浜崎解説員
パソナ淡路島の実態は?
パソナグループでは、移転計画が発表される以前の2008年から、兵庫県淡路島で農業の活性化と独立就農を目指すプロジェクトであるチャレンジファームを立ち上げました。このプロジェクトを皮切りに、パソナグループは地域活性化のために「人材誘致」を重視した独自の取り組みを行っています。
文化、芸術、健康、食、教育など、人が集まる夢のある産業を創造することを目指しており、島内に多くの雇用機会を生み出すことができます。
さらに、地域の資源を活かした施設の開設や様々なイベントの開催によって、淡路島の魅力を発信し、国内外から多くの人々が訪れるようになっています。この取り組みにより、淡路島の地域経済が活性化し、地域全体の発展に寄与しています。
また、パソナグループでは以下のような大型テーマパークやレストラン、ホテル事業などを手掛け、地域活性化に貢献しています。
ニジゲンノモリ
兵庫県立淡路島公園内に、「ドラゴンクエスト アイランド」「ゴジラ迎撃作戦」「クレヨンしんちゃん アドベンチャーパーク」などの自然とマンガ・アニメをテーマにした体験型エンターテインメント施設をオープンしています。
引用:ニジゲンノモリ公式サイト
GRAND CHARIOT 北斗七星135°
グランシャリオ北斗七星135°は、兵庫県立淡路島公園「ニジゲンノモリ」内に位置するリゾートホテルです。東経135°線上に建ち、夜には美しい星空が天然のプラネタリウムのように広がる自然と調和した癒しの空間を体験できます。
引用:GRAND CHARIOT 北斗七星135°公式サイト
その他、多数のレストランやホテルをオープンしており、雇用創出や観光客誘致に貢献しています。
「淡路島西海岸」というサイトで詳しく紹介されています。イベントやフェアも開催されており、一日を通して楽しめる環境が整っています。
物件不足がやばい?
パソナグループが淡路島への移転計画を発表してから、社員の異動や地元での採用活動により、淡路島の不動産物件が不足してしまっているようです。
主な原因はパソナグループによる賃貸物件の一棟借り上げなどで、賃貸物件の相場も2~3割ほどアップしてしまったのだそうです。
また、淡路市ではパソナグループの地方創生の成果もあり、令和2年から人口が流出より転入が上回る「社会増」となりましたが、環境が整ったことで地元の人でも気軽に引っ越すことができないという弊害も生じているようです。
積田編集者
パソナの社長がやばい?
パソナグループの代表といえば、メディアにも度々登場することで有名な南部靖之代表ですが、この南部代表もネット上では「やばい」という噂があるようです。
引用:Google検索「南部 靖之」
浜崎解説員
パソナグループ代表 南部靖之氏とは
南部靖之氏は、1952年1月生まれで、兵庫県神戸市の出身です。
関西大学工学部出身で、大学在学中の卒業間際の時期に、「主婦の再就職を応援したい」という思いで労働者派遣事業(当時でいう”人材派遣”)を行う「テンポラリーセンター」を設立しました。
南部氏の実家は化学系の工場を複数経営していたこともあり、企業には応援してくれたそうです。オイルショックの影響により企業の経営規模は縮小傾向にあり、人材派遣業はビジネス業界から歓迎され急成長を遂げました。
現在は「社会の問題点を解決する」という創業当時からの企業理念のもと、農業支援やビジネススクール・若手のキャリア形成など様々な分野を人材という観点からサポートする事業を展開、拡大し続けています。
パソナの社長がやばいと言われる理由~竹中平蔵氏との関係~
パソナと言えば竹中平蔵氏の名前が思い浮かぶほど、切っても切り離せないのが、元経済財政政策担当大臣と元金融担当大臣をしていた竹中平蔵氏とのつながりです。
南部靖之氏と竹中平蔵氏との関係はかなり古く、偶然飛行機で隣の席になり、話が弾んだのが親しくなったきっかけのようです。南部氏は1987年以降に、家族帯同でアメリカに移住をしており、竹中氏もボストンでの留学経験もあることから、その時期あたりから親交があったと思われます。
2015年9月に、当時の雇用システムの根幹を揺るがす「改正労働者派遣法」が成立したことにより、労働者の直接雇用が原則だった時代から派遣労働者が急増し、人材派遣会社による中間搾取が懸念され問題となりました。
この法案改正の推進に尽力したとされるのが、まさに南部氏と竹中氏だったのです。
これにより竹中氏は、一企業(パソナ)のために利益誘導したのではという疑惑を持たれることとなり、南部氏と竹中氏の関係が「やばい」と言われる原因となったともいえるでしょう。
政界引退後には南部氏からの要請でパソナグループの特別顧問に就き、2009年からは2022年までの13年間は取締役会長として名実ともに会社を支えるパートナーとなっていました。
パソナ淡路島移転、社員の本音は?
パソナグループの本社機能の一部移転について、実際に引っ越すことになった社員はどのように思っているのでしょうか。
浜崎解説員
【①家族構成:パソナ社員夫婦、3歳女児】
電車やバスで過ごしていた時間が、家族でコミュニケーションを取る時間に変わった。
引用:朝日新聞DISITAL
こちらは夫婦でパソナの社員、未就学児が1名いるご家庭です。都内から淡路島へ引越してきて、通勤時間にストレスを感じることがなく家賃も半減したのだそうです。
【②家族構成:パソナ社員、5歳】
私自身、5歳の子どもがいますが、東京と淡路島の半々生活です。東京では東京の会社の中にある託児所に預けて通勤し、淡路島でも社内の託児所に預けて一緒に動いています。
引用:CHANTO WEB
パソナフループの常務執行役員・人事担当役員の方のコメントです。パートナーには言及していませんが、取材当時で未就学児のお子さんがおり、東京と淡路島半々の生活をしているようです。
【③家族構成:パソナ社員夫婦、小学生男児、保育園生男児】
淡路島での生活はとても楽しいです。夫とは社内結婚で、淡路島への異動の辞令も同時に受けました。小学生の長男、保育園児の次男と一緒に家族4人で引っ越しました。引っ越しが決まった当時、長男は1年生でやっと学校生活に慣れたところ。そんな時の転校だったので本人も私たちも少し心配しましたが、すぐになじみました。放課後は社内にある学童保育で過ごします。次男は会社の近くの保育所に預けていて、なにかあればすぐに駆け付けられます。
引用:大手小町
こちらもご夫婦でパソナの社員で、お二人のお子さんがいるご家庭です。
小学生がいる家庭だと、子供の生活環境も考慮するとなかなか引越しに躊躇してしまう家庭が多いと思いますが、こちらのご夫婦は移転を決断し、通勤時間が短くなった分、家族との時間が増えて充実した生活を送っているようです。
【④家族構成:シングルマザー、女児】
平日家事することが全然なくて、かなり助かっています。預けている間に空手教室やバレエ教室、レゴ教室などのプログラムがいっぱいあるので
引用:MBS NEWS
パソナでは、ひとり親家庭の就業支援も充実しています。
「ひとり親働く支援プロジェクト」では会社側が社宅や生活支援を用意し、淡路に移住する社員を募集、子どもには昼ご飯と晩ご飯も提供されるという破格の待遇を受けられるそうです。
ご紹介したように、首都圏から引越しをしたことで通勤時間が削減され家族との時間が増え、更にストレスも減ったというような良い評判が目立ちました。
しかしながら、淡路島に移転した社員の本音については、Twitterや5chには見当たらず、良い側面だけを掲載している可能性も否定できません。
また、夫婦で別々の企業に勤めている場合や、大きなお子さんがいる子育て世代には通学・転校という課題も発生するため、家族帯同で移転するという選択肢はハードルが高いように思えます。
パソナグループの会社概要
出典:パソナグループ公式サイト
積田編集者
会社名 | 株式会社パソナグループ (Pasona Group Inc.) |
所在地 | 東京都港区南青山3-1-30 PASONA SQUARE |
創業 | 1976年2月16日 |
資本金 | 50億円 |
役員 | 代表取締役グループ代表 南部 靖之 |
主な事業内容 | エキスパートサービス(人材派遣) BPOサービス(委託・請負) HRコンサルティング |
従業員数 | 23,488名 (連結・契約社員含む) |
公式サイト | パソナグループ公式 |
※2023年4月1日現在
まとめ|パソナの淡路島移転は地域活性化に貢献している。社員の本音は概ね良好
パソナグループの淡路島移転と代表の南部靖之氏がやばいと言われる理由と、淡路島への移転について社員の本音を探ってみました。
社員の引越しにより淡路島の不動産が不足したり、「パソナ島」「乗っ取り」などパソナの移転を揶揄する声も挙がっているようですが、パソナのお陰で地元や周辺地域の雇用が増えたり、観光客の増加により、様々な面で恩恵を受けれたことは確かでしょう。
地元の人の中には、「パソナが撤退してしまったら廃墟のようになってしまうのが心配」という懸念もあるようですが、アフターコロナでテレワークや地方移住が促進されたり、Iターン・Uターンによる地方の活性化が進めば、パソナが目指す地方創生にさらに一歩近づくかもしれません。
浜崎解説員
積田編集者