DIYで安くリノベーションをしたくても、どうすれば良いのか分からないですよね。私も初めてDIYをした時は、何から始めれば良いのか悩みましたが、多くのDIYを経験する中でDIYしやすい場所やしづらい場所、やってはいけないこと、施工方法などが分かりました。この記事では、中古マンションをDIYするのに適している場所やリノベーションをする方法、具体的に費用までご紹介します。本文の内容を実践する事で、あなたもDIYでリノベーションを安くする事が出来るようになりますので、ぜひ最後まで読んで下さい。
業者とDIYのリノベーション価格差
中古マンションを購入後に、リノベーションを業者に依頼するとどれほどの費用がかかるのか、自分でDIYする場合と比較して解説します。まず初めにリノベーション業者とDIYの価格差を紹介します。
- フローリング(6帖)業者費用5万円~10万円:DIY費用2万円~7万円
- キッチン 業者費用50万円~150万円:DIY費用35万円~100万円
- 洗面台 業者費用8万円~17万円:DIY費用5万円~12万円
- トイレ 業者費用8万円~30万円:DIY費用4万円~26万円
- お風呂 業者費用50万円~120万円:DIY費用10万円~80万円
- 天井壁クロス(6帖)業者費用5万円:DIY費用1万円
DIYでリノベーションしやすい場所
中古マンションをDIYでリノベーションする際に重要なことは、リノベーションする場所によってDIYと業者依頼を使い分けることです。そのため、DIYしやすい場所としづらい場所を知る事で、DIYに初めてチャレンジする方でも迷うことなく始める事が出来ます。
- 壁のクロス貼り替え
- 床の貼り替え
- カッティングシート貼り
- バルコニー
- 天井のクロス貼り替え
- 水回りの交換
- 間取り変更
リノベーション業者に依頼した方が良い場所
前述したDIYしづらい場所は初めてのDIYにチャレンジする方には難易度が高いので、リノベーション業者に依頼した方が良いでしょう。その理由を一つずつ解説します。
天井のクロス貼り替え
天井の作業は首を大きく上に向けて作業をする必要がある為、経験が少ない方が作業をするとなるとかなり辛い体勢となります。クロス貼り替えと書きましたが、天井のペンキや板張りも同じく辛い作業となるので、ある程度の技術が身に付いてから挑戦するのが良いでしょう。
水回りの交換
水回りの交換は、排水管や給水管がある為、正しく施工出来ていないと重大なトラブルとなる可能性があります。DIYでも施工が出来ない事はありませんが、それなりの知識と技術が身についてからの方が良いでしょう。
間取り変更
中古マンションの場合は間取りが古く、多くの間仕切り(パーテーション)があるなど現代の生活スタイルに合っていない事もあります。現代の生活スタイルに合わせるためには間取りの変更が必要ですが、建物には構造上外す事が出来ない柱や梁、耐力壁もあるので注意が必要です。耐震性に問題が生じる可能性がある柱・梁・壁を知識のない方が触るのは危険ですので、リノベーション業者に依頼する方が良いでしょう。
電気やガスは資格が必要
電気やガス工事は資格がないと出来ないと法律で決められています。電気工事でコンセントの中を触る、電気の配線を組むなどの行為は電気工事士の資格が必要です。ただし、エアコンの取り付けや取外し、コンセントを使った配線の延長などは可能です。
壁をDIYでリノベーション
リビングや寝室の壁をDIYでリノベーションする際には、どのような壁にするのかを決める必要があります。
- クロス
- ペンキ
- 珪藻土
- タイル
クロスは糊が付いているタイプや剥がせるタイプの物があり、ペンキは室内専用の物から壁紙の上に塗ることが出来る物まであります。タイルはエコカラットのような調湿効果がある壁タイルも存在します。壁の種類ごとに特徴が違うため、あなたに合った材料を選択しましょう。
クロスは初心者でもDIYしやすい手軽さから最も人気があります。参考価格として、6帖部屋のクロスをDIYで貼り替えした場合にかかる費用、安ければ1万円程度から可能です。同じようなクロスを業者に依頼した場合は5万円程度かかるので4万円ほど安くなります。
床をDIYでリノベーション
床の材料はフローリング・フロアタイル・クッションフロアの3種類があります。
- フローリングは良く見る木製の床材です。メンテナンスがほとんど必要なく、掃除の手間もかからないので床材では最も一般的です。
- フロアタイルとは、塩化ビニル製のタイルで見た目はフローリングそっくりに作られています。部分的な貼り替えが可能で、汚れた場所だけ修復が出来るという特徴があるため、効率良く修復することが出来ます。
- クッションフロアは塩化ビニル製の床材ですが、フロアタイルとは違いクッション性があります。
参考価格として、一般的に良く使われるフローリングで、6帖の部屋をDIYでリノベーションする際にかかる費用は、フローリングの種類により大きく変わりますが、およそ2万円~7万円です。同条件で業者に依頼した場合は5万円~10万円かかるので、3万円ほど安くなります。
キッチンをDIYでリノベーション
キッチンをDIYでリノベーションするには、キッチンの交換が思い浮かぶと思いますが、交換はかなりの体力と知識が必要になります。そのため、費用も安く済み、手軽にできるカッティングシートという化粧シートを利用したリノベーションを解説します。
カッティングシートはメーカー毎に呼び名が違い、3M(スリーエム)ではダイノックシート、サンゲツではリアテックと呼ばれています。古いキッチンでも化粧シートを貼るだけで綺麗でお洒落なキッチンに蘇ります。
参考価格として、1.8メートル程度の一般的なファミリー用キッチンを化粧シートで貼る場合、2万円ほどかかります。同じ作業を業者に依頼した場合は5万円程度かかるので、3万円ほど安くなります。
洗面台をDIYでリノベーション
洗面台をDIYする場合は、給水管や排水管の扱いに注意してください。また、洗面台を交換する場合、古い洗面台と新しい洗面台のサイズが違うことが多々あります。サイズが違う場合は、床材や壁材の貼り替えも同時に必要となることを覚えておきましょう。
参考価格として、洗面台をDIYでリノベーションした場合、5万円~12万円かかります。業者に依頼した場合は8万円~17万円が相場なので、3万円から5万円ほど安くなります。
バルコニーをDIYでリノベーション
マンションのバルコニーは、防水塗装されているだけの簡素な状態の事が多いです。そのため、バルコニーの床にウッドデッキで使われる木材を使用するだけで、部屋の雰囲気を大きく変える事が出来ます。材料は、木製・樹脂製・磁器製の3種類ありますが、耐久性を考えるのであれば樹脂製が良いでしょう。
参考価格として、横幅6メートル奥行1.8メートルサイズの一般的なバルコニーの場合、DIYでリノベーションした場合は5万円~10万円ほどです。業者に依頼した場合の費用は30万円ほどかかるので、20~25万円安くなります。業者に依頼した際にかかる費用の多くが工事費ですので、DIYで費用が大きく変わります。
和室をDIYでリノベーション
ファミリータイプの古いマンションであれば、和室は必ずあります。和室は古めかしいイメージですが、洋室に変えるだけで大きく部屋の雰囲気を変える事が出来ます。畳は下地に直接置かれているだけですので、畳を撤去することは簡単です。
参考価格として、和室を洋室へDIYでリノベーションする費用は3万円程度です。業者に依頼すると10万円~20万円かかるので、7万円~17万円安くなります。
投資物件でDIYをする場合の注意点
投資目的でマンションやアパートを購入して、DIYをする場合には注意が必要です。自宅として使うマンションを自分自身の手でリノベーションする場合、DIYをしている時間やプロセスを楽しんだり、経験を積むことが出来ます。しかし、目的が投資である場合は効率を考えなければなりません。投資目的の不動産であれば、リノベーションをしてからでないと入居者の募集が出来ません。そのため、投資効率が高まるように空室期間を短くする必要があります。
自分でDIYした場合にかかる費用と時間を業者に依頼した場合と比較して、効率が良い方を選びましょう。ただ、DIYを一度経験することで二度目以降のDIYにかかる時間は一度目よりもかなり短縮されます。そのため、DIYとリノベーションのどちらを選んでも同じぐらいの投資効率であれば、DIYでリノベーションした方が良いかもしれません。