不動産投資に興味があっても、初めての不動産投資は不安だと思います。とはいえ不安と思うまま不動産投資を始めたくはないですよね。この記事では不安が無くなるように、30代から不動産投資を始めるメリットと注意点について解説しています。自信を持って不動産投資を始めたい方は、最後まで読んでメリットと注意点をしっかり把握しましょう。
30代で不動産投資を始める3つのメリット
30代は不動産投資を始めるのに適した年代である理由が3つあります。
- 資金に余裕がある
- 融資審査が通過しやすい
- ビジネススキルが不動産投資にも役立つ
資金に余裕がある
30代は20代よりも収入が上がり、資金に余裕が出てくる時期です。 男性の月の平均賃金を20代と比較してみると
- 20~24歳が21.2万円
- 25~29歳が24.7万円
に対して
- 30~34歳が28.9万円
- 35~39歳が32.5万円
となっており、自由に使えるお金が少ない20代よりも、30代の方が生活する目的以外にも使えるお金が増えていることが分かります。
(参照元:平成30年賃金構造基本統計調査の概況 厚生労働省)
- 一定の自己資金があるので金利が低くなる
- 一時的に不動産経営の資金繰りが厳しくなっても、給与所得などで補うことができる
また30代から不動産投資を始めることによって、40~50代で子供の学費などを家賃収入で備えることが出来るというのも大きなメリットです。収入や今後の支出という観点から 30代は不動産投資を始めるのに適した年代といえます。
融資審査が通過しやすい
30代になると融資審査が通過しやすくなります。
- 年収が増え、勤務年数が長くなり、銀行からの評価が良くなる
- 社会人の基礎力があるため、銀行への説明能力が高くなっている
- 資料の作成能力が高くなる
- 一つの企業でしっかりキャリアを積み重ねた人
- 日ごろからプレゼンする機会が多い人
- 経理・財務など日ごろから銀行との付き合いが深い人
- 大企業で課長以上の役職についている人
ビジネススキルが不動産投資にも役立つ
30代は基礎的な社会人能力が身についてくるため、スムーズに取引しやすいです。
- 不動産会社や銀行との取引
- 売主との価格交渉
- 書類作成の方法
これらのビジネススキルは経験が不足している20代では未熟であることが多いです。その一方で企業の一線で活躍している30代の方は一連のスキルが仕事で身についているケースが多く、スムーズに不動産取引が出来るでしょう。
30代でも不動産投資に向いていない人
30代の方であれば全員に向いている訳ではありません。
- 他人任せにする人
- 数値に弱い人
このような特徴がある方は不動産投資を始めても失敗する可能性が高いでしょう。
他人任せにする人
自分で学習できず、他人任せにする人は不動産投資をおすすめできません。
- 不動産業者に勧められた悪物件を考えなしに購入してしまう可能性が高いため
- 不動産投資は経営者となるため、自分で分析・判断できる能力が必要なため
不動産投資は「投資」とついていますが、実態は事業の方が近いです。経営感覚を持って、主体的に行動できない方は不動産投資には向いていません。
数値に弱い人
数値に弱く、収支計画や事業計画を自分で作成できない人も不動産投資には向いていません。不動産投資には様々な数値が出てくるため、しっかりと計算できなければ大きな損失を被るためです。
- 表面利回り・実質利回り
- 金利
- キャッシュフロー
- 減価償却
これらの言葉に苦手意識がある方は不動産投資に向かない可能性が高いです。
30代での不動産投資はワンルームの中古マンションが向いている
30代で不動産投資を始めたいけど、どのような物件を購入すれば良いか分からないという方もいると思いますが、初めての不動産投資に向いているのはワンルームの中古マンションです。
- リスクが低い
- 管理しやすい
- 需要増加が期待できる
リスクが低い
ワンルームの中古マンションは、一般的な不動産投資と比較すると金額が低いためリスクが低いです。
- 一棟アパート・・6,257万円
- 一棟マンション・・17,250万円
- 区分マンション・・1,582万円
管理しやすい
ワンルームは部屋も小さく、一つの部屋しかないため管理しやすいです。一棟アパートやマンションの場合は部屋ごとに管理する必要があり、戸建ての場合は間取りが広すぎて管理がしにくいです。不動産投資初心者の方は管理しやすいワンルームが良いでしょう。
需要の増加が期待できる
ワンルームマンション投資は世帯数が増えているため、需要の増加が期待できます。国土交通省の資料を見てみると、区分マンションの不動産価格指標はリーマンショックの影響が大きかった2009年以降は右肩上がりで伸び続けています。住宅地や戸建住宅の不動産価格指標は横ばいなのに対して、区分マンションの不動産価格指標は約40%増となっています。
(参照元:不動産投資市場の現状について 国土交通省)
今後の需要が期待できるという点からもワンルームマンション投資はおすすめです。
不動産の買い方
不動産投資に興味があるけど、何から始めて良いか分からない方のために、簡単に不動産の買い方を紹介します。不動産投資で重要なことは事前の準備です。この章で理解して、初めての不動産購入に役立ててください。
書籍やセミナーなどで基礎知識を身につける
最初にやることは最低限の基礎知識を身に着けることです。
- 表面利回りと実質利回りの違い
- キャッシュフローの重要性
- 減価償却の意味
このような不動産投資に関わる基礎知識はしっかり身につけましょう。
- 書籍
- セミナー
- オンライン講座
不動産売買サイトを常に確認し、相場観を身につける
不動産売買サイトを確認して相場観を身に着けないと、いざ物件を紹介されても魅力的な物件なのか判断することが出来ません。代表的な不動産売買サイトは下記の3つです。
- 楽待・・マンションからアパート、戸建てなど幅広く取り扱い
- 健美家・・幅広く取り扱いがあるが、楽待よりもやや少なめ
- アットホーム・・戸建てに強みを持つ
これらのサイトを中心に情報を集め、相場観を身につけましょう。
- どのくらいの利回りの物件が売れているのか
- 需要がある地域はどこか
- 取引価格はいくらくらいが適正か
最初の投資は土地勘がある自分の住んでいる地域や住んだことのある地域の物件に絞ると成功しやすいでしょう。
複数の専門家に相談する
相場観を身につけたら、実際に不動産業者に行って物件を紹介してもらいましょう。物件や営業マンを比較するため、必ず複数の不動産業者に行って相談することをオススメします。
- 良物件の有無
- 賃料相場
- 物件の価格相場
情報を集めたら、購入したい物件について相談しておきましょう。購入する意欲があることを伝え、良い物件があれば今後教えてほしいとお願いすると効率よく情報を集めることが出来ます。不動産業者によってはインターネットよりも早く良い物件の情報を教えてもらえる可能性があります。
実際に購入する物件を決める
基礎知識を身に着け、購入エリアの情報を集め終わったら、実際に購入する物件を決めましょう。不動産を購入する手順は下記の通りです。
- インターネットや不動産業者で購入物件を特定
- 現地で物件と周辺環境を確認し、問題点を確認
- 買付申込書を出して購入の意思を伝える
- 金融機関に融資依頼をする
- 売買契約を結び、不動産を購入
- 銀行からの融資が実行後、売主にお金を払う
特に重要な手順が3つ目の買付申込書です。売主や不動産業者によっては早い方が有利なケースが多いです。買い付け申込書を出したからといって購入しなければいけない訳ではないので、なるべく早めに提出しましょう。
金融機関に融資依頼をする
現金で購入できない場合は金融機関に融資を依頼します。
- 融資依頼から審査通過までが約1週間~2週間程度
- 審査通過から融資実行まで約2~3週間程度
スムーズに銀行から融資を受けるために、事前に銀行と相談しておくと良いでしょう。融資が実行されたら、売主に契約金を支払うことで物件の所有権が買主に移ります。ここまでが不動産の購入の一連の流れとなります。
30代は不動産投資を開始するのに適している
30代は不動産投資を開始するのに適しています。
- 収入があがり、融資審査が通過しやすくなる
- お金がかかる40代・50代に備えることができる
- 人任せ・数字が弱い人は不動産投資には向かない
- 最初の物件は中古のワンルームマンションがおすすめ
不動産投資は金額が大きく借金も背負うことになりますので、不安なことも多いですよね。最初のうちは、複数の専門家に相談しながら、進めると良いでしょう。
中古マンション投資を始めたいけど、何から始めたら良いか分からないという方は下記の記事で解説しています。