大学生からでも不動産投資を始める方が珍しくない時代になりました。若いうちから投資や経営に携わることで、人生経験も豊富になるでしょう。この記事では大学生でも不動産投資を始められるために、融資を受けるコツについて解説しています。いち早くビジネスの世界で経験を積みたい方は、この記事を最後まで読んで、新たな世界にチャレンジしましょう。
大学生でも不動産投資はできる?
大学生でも不動産投資はできますが、社会人よりもハードルは高いです。大学生にとって不動産投資のハードルが高い理由は銀行融資を受けることが難しいためです。
- 事業計画書・収支計算書の正確性
- 物件の売買価格
- 顧客の財産・収入
(参照元:投資用不動産向け融資に関するアンケート調査結果 金融庁)
事業計画書・収支計算書を正確に作成すること及び妥当性がある物件を売買することは大学生でも専門家のアドバイスを受ければ可能です。しかし、財産や輸入という点では、大学生は社会人と比較すると不利になります。大学生はサラリーマンのように安定収入がなく、資産もほとんど持ち合わせていないことが多いためです。そのため、何も対策をしないで銀行に融資相談した場合、審査に通過するのは難しいでしょう。
しかし銀行の融資を受けることができれば、大学生でも不動産投資を開始することができます。大学生の融資審査はハードルが高いですが、コツを掴めば融資審査に通過することができます。
大学生が銀行融資を受ける3つのコツ
大学生が銀行融資を受けるためには下記の3つのコツを上手く活用しましょう。
- 日本政策金融公庫を活用
- 経営者感覚を持って面談する
- 他の事業を手掛けておく
日本政策金融公庫を活用
最初の融資は日本政策金融公庫を活用することをおすすめします。日本政策金融公庫は政府系の金融機関で、自社の利益よりも創業者の支援を重視していているためです。これから創業をする、または創業して間もない起業家に積極的に融資をしているため、大学生でも前向きに融資を検討してくれます。
実際に若年層をターゲットとした女性、若者/シニア起業家支援資金とよばれる融資制度があり、35歳未満の起業家に優遇した金利で融資してくれます。このような若年層の融資制度があるように日本政策金融公庫は積極的に若年層に融資をしています。また、事業計画書・収支計算書作成のサポートもしてくれるケースがあり、最初の融資には最もハードルが低い金融機関の一つといえるでしょう。
日本政策金融公庫は不動産投資を始めたい大学生におすすめしたい金融機関です。
詳細は下記の記事で解説しています。
経営者感覚を持って面談する
面談時は大学生ではなく、一経営者という感覚を持って面談しましょう。銀行が融資する際に重要視することは年齢よりも人柄です。学生気分で面談を受けた場合、門前払いされることもあるため、経営者感覚を持って事前にあらゆる質問を想定し、答えられるようにしておく必要があります。
特に下記の事項は事前に面談練習しておき、スムーズに説明できるようにしておくと良いでしょう。
- 事業計画書・収支計算書の数値の根拠
- 購入する中古マンションの価格の妥当性
- 大学と事業との兼ね合いはうまくいくのか
大学生は社会人経験がないため、社会人の融資審査よりも厳しく見られがちです。経営者としての自覚があることをアピールし、銀行からの信用を勝ち取りましょう。
用意しておくべき資料などは下記の記事で解説しています。
他の事業も手掛けておく
中古マンション投資をやる前に他の事業をしておくと有利に働きやすいです。
- 収入や財産が増加する
- 空室が出た場合、他の事業で損失を補填することができる
- 銀行に本気で事業活動をしていることをアピールできる
もし他の事業が黒字決算の場合、銀行融資に有利に働きます。
- ブログ
- アフィリエイト
- ライター
- エンジニア
- ECサイト運営
興味がありそうな分野でなおかつ、不動産投資に関わりが深いものにチャレンジしてみましょう。
大学生から不動産投資を始める手順
大学生から中古マンション投資を始める手順は下記の通りです。
- 資金を貯めながら、勉強する
- 法人を設立
- 銀行融資に相談
- 築古の中古マンションを狙い購入
資金を貯める
中古マンション投資するための資金を貯めましょう。中古マンション投資には数十万円~数百万円の初期投資が必要のため、最低限の資金は必要になるためです。
- 不動産管理会社でアルバイトする
- 不動産投資関連のWEBライターをする
これらの仕事であれば不動産投資の知識を勉強しながら、お金を貯めることができます。
親からの資金を借りるケースもありますが、銀行は親族からの借入などで一時的に資金を増やすことをあまり評価しません。それよりも、不動産投資のためにアルバイトや事業活動で資金を貯めてきたといった方が評価されます。他者から借入に期待せず、コツコツと資金を貯めていくことをおすすめします。
具体的に貯めるべき金額は下記の記事で解説しています。
法人を設立
大学生であれば個人事業主よりも法人を設立した方が不動産投資をしやすいです。なぜなら、個人事業主よりも法人の方が銀行融資を受けやすいためです。固定的な収入がない大学生は株式会社よりもコストの安い合同会社を設立すると良いでしょう。合同会社は会社設立費用が約10万円(株式会社の場合約24万円)と安く、株式会社であれば毎年6万円かかる決算公告を出す必要がなくなります。
不動産投資を本気で始めたいと思っている方は合同会社の設立からスタートしましょう。
法人の資本金については金融機関の融資で重要なので下記の記事を読んで用意しておきましょう。
購入する中古マンションを選定
購入する予定の中古マンションを選定しましょう。最初の投資におすすめしたいのが、中古のワンルームマンション投資です。アパートや戸建てよりも価格が安く設定されており、収入が低い大学生でも購入できる可能性が高くなるためです。大学生であれば収入や資産の面で社会人よりも融資枠が小さくなる可能性が高くなります。
そのため、信用が低い大学生でも融資が通過する可能性は高くなります。まずは価格帯が安い中古のワンルームマンションに投資をして、徐々に規模を拡大していくと良いでしょう。
どのようなマンションを選べば良いか分からないという方は下記の記事で解説しています。
黒字経営を必ず維持する
最初のワンルームマンションを購入した後、特に2年目以降は必ず黒字経営を維持してください。黒字経営を維持できなければ、銀行融資を受けることが困難になるためです。
1年目は初期費用がかかるため、赤字になるのも仕方がない部分があります。しかしながら、2年目以降に赤字になる場合、経営が上手くいっていないということになり、経営を見直す必要があります。
2期連続赤字の個人事業主や法人が銀行から融資を受けることは極めて難しくなるため、規模を拡大できなくなります。
中古マンション投資を拡大していきたいならば、2年目から必ず黒字にしましょう。
マンション経営で失敗したくない方は下記の記事で解説しているので、読んでおきましょう。
大学生でも不動産投資は出来る!
今回は大学生でも不動産投資は可能であるということを紹介してきました。不動産投資は最初の物件購入に時間がかかります。しかしながら、一度購入してしまえば、管理会社に物件の管理を任せることができるため、事業に時間はかかりません。講義やゼミ、サークルなどがある大学生でも可能な投資となります。事業計画書や収支計画書の作成、銀行との面談など経営を体験することができるため、将来の就職活動にも大きな役に立ちます。
とはいえ、これから不動産投資を考えている大学生の中には
- 事業計画書・収支計算書の作成方法がわからない
- 銀行の面談はどのようにやればよいのかわからない
- どのような中古マンションを購入すればよいかわからない
という方も多いですよね。
そんな時は専門家に相談しながら進めていきましょう。社会人経験がない大学生にとって、不動産投資は不安になることが多いかと思います。専門家に相談しながら進めていくことで、不安を取り除き、不動産投資の流れやコツを理解することができます。これから不動産投資をしようか検討している方は一度専門家に相談してみることをおすすめします。
「不動産投資で融資を受けるのは大変そうだ…」もしくは「もっと気軽に始めたい」という方には以下2つの記事で解説している方法が良いかもしれません。