モゲチェックで有名な株式会社MFSが2019年7月1日に、家探しの前に住宅ローンの借り入れ可能額を証明する「モゲパス」をリリースしました。モゲチェックと比べると認知度が劣るサービスですが、とても便利ですので紹介したいと思います。具体的にどんなサービスなのか、メリットやデメリットも解説していますので、最後までご覧ください。
モゲパスとは
モゲパスとは、モゲチェックを運営しているMFS社が提供している借り入れ可能額証明書発行サービス。住宅の購入を考えている人を対象に、購入物件を決める前に自分が借り入れ可能なローン額を証明してくれる証書をオンライン上で発行するということです。
モゲパスと他のシミュレーションの違いは?
しかし、金融機関が行う事前審査やよくあるシミュレーションとモゲパスはどう違うのかというのが気になるところ。
モゲパスを提供しているMFS社は、1000件以上の住宅ローンに携わる中で培ったデータを基に独自の審査で借り入れ可能額を計算します。職業や就業形態、扶養家族数などといった17項目の入力のみではるかに高い精度の結果が算出されます。
モゲパスを発行すると何ができる?
モゲパスを発行すると、自分の条件に合うベストな不動産会社やハウスメーカーがピックアップされます。三菱地所や住友林業、RENOSYなどから物件探しや家づくりについて電話で案内を受けられるため、質問等も自由にやり取りできます。コンサルタントと一緒に物件探しや建築プランを立てていくんですね。
物件確定後には同社の「モゲチェック」に物件の情報を入力するだけで、一番好条件の金利の住宅ローンの提案を受けることや、住宅ローンの手続きを無料で代行してもらうことも可能です。
モゲパスの運営会社は
モゲパスを運営している株式会社MFSはモゲチェックなどのサービスで非常に注目されており、テレビや全国紙にも多数取り上げられています。電通グループやYahooグループなどの有名企業も多数出資しています。
会社名 株式会社MFS 代表取締役 中山田 明 所在地 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル2階 FINOLAB 資本金 8.8億円(資本準備金含む) 設立 2009年7月 取引金融機関 みずほ銀行 主要株主 経営陣、YJキャピタル、ゴールドマン・サックス、オプトベンチャーズ、グロービス・キャピタル・パートナーズ、マネックスベンチャーズ、電通国際情報サービス、電通イノベーションパートナーズ
モゲパスの特徴とメリット
モゲパスのメリットは3つあります。
購入前に借入可能額を把握することができる
モゲパスを利用することの一番のメリットは、実際に購入する不動産を決める前に借入可能額を知ることができるということです。
一般的な住宅ローンの場合だと、購入する物件の売買契約が済んでから正式なローン審査が行われます。つまり、購入する物件が決まっていない限りは住宅ローンの融資がどのくらいまで受けられるのかが判断できないのです。この場合、融資が下りないケースや融資額が物件購入価格に達しないことも考えられます。
その点1000件以上の住宅ローンの審査データを所持しているモゲパスを先に利用することでいくらのローンをどこで借り入れることができるのかを事前に把握することができるので、物件購入の予算計画も立てやすくなります。
最も安い金利を選べる
モゲパスを活用して物件が確定後は、同社のモゲチェックを利用して自分にとってベストな条件の金融機関を比較して選ぶことが可能になります。
ローンの金利は1%違うだけでも返済負担は数十万から数百万円単位で変わってきますよね。モゲパスを基に最も良い金利条件を比較した上でローンを選べるということは、結果として数百万円の利益を得ていることと同じといえます。
住宅ローンの煩雑な手続きを代行してもらえる
住宅ローンおよび不動産投資ローンを申請した経験のある方ならわかるかと思いますが、その申請には多くの書類も必要になるなどかなり手間のかかるものですよね。
モゲパスを利用して自分の借入可能額が把握できた後は、モゲチェックでそのままローンの代行を無料でお願いすることも可能なのです。
- 購入前に借入可能額を把握することができる
- 最も安い金利を選べる
- 住宅ローンの煩雑な手続きを代行してもらえる
モゲパスのデメリット
モゲパスを使えば必ず成功するという訳ではありません。モゲパスを利用する際に気を付けるべき注意点とデメリットをまとめました。
実際の融資額と違う可能性も
モゲパスの借入可能額は自分の借りられる金額の最大値ではなく、あくまでも自分と同様の条件を持つユーザーが借りている額のため、証明された借入可能額よりも多く借り入れができる可能性がある一方、モゲパスで証明された借入可能額よりも実際に借り入れできる金額が少なかった・・・ということも。
とはいえ購入前に具体的な金額と金融機関を知れることは物件の予算計画を立てるにはかなり有効ですので、購入の手続きもスムーズになるでしょう。
モゲパス利用には前提条件が
モゲパスでは以下の7つの条件を前提として、借り入れ可能額を算出して発行されます。
- 物件価格と金融機関の評価額に大きな乖離がないこと
- 年収が3百万円以上であること
- 勤務先や経営する会社が過去3年間赤字ではないこと
- 過去にデフォルトや延滞を起こしていないこと
- 日本国籍又は永住権を持っていること
- 投資用不動産取得のための借り入れを行っていないこと
- 1,000万円以上の借り入れを行っていないこと
以上の条件を満たしていなくても発行はできるものの、実際の借入可能額とは大きく異なってしまう可能性は高いでしょう。
モゲパスの評判は?
ここからはSNSでのモゲパスの評判を紹介していきます。
Twitterより引用
Twitterより引用
Twitterより引用
このようにSNS上でもモゲパスの名は住宅購入検討中の層や不動産投資家の間でも知れ渡っているようです。リリースされてそれほど経っていないサービスですがモゲチェックの知名度も借りて順調に利用者を増やしていますね。
モゲパスと提携している不動産会社は?
2020年7月末現在、モゲパスを通じて案内できる不動産会社は6つ。
それぞれの不動産会社で取り扱っているジャンルと対応している都道府県は以下の通りです。
三菱地所レジデンス
対象:全国
取り扱い:マンション
住友林業
対象:全国
取り扱い:注文住宅
三菱地所ハウスネット
対象:首都圏、中京圏、関西圏
取り扱い:マンション、戸建て、土地
RENOSY住まいの窓口
対象:首都圏
取り扱い:マンション
Condominium Asset Management
対象:首都圏
取り扱い:マンション
TERASS
対象:東京
取り扱い:マンション、戸建て、リノベーション
モゲパスで自分の借り入れ可能なローンの金額を把握し、モゲチェックにおいて※無料でこのような不動産会社と連携することで予算に合わせた物件の購入と最適な住宅ローンの借り入れが効率的になります。
モゲパスでは今後も、モゲパス発行における借入可能額の算出の精度を高めるとともに、提携している不動産会社は上記以外にも増やしていく予定ということで、これからの発展にも期待できそうですね。
※モゲパスと提携している上記6社の不動産会社以外で物件を購入した上で「モゲチェック」を利用する場合には、借り入れ元本額の0.5%(下限10万円、上限50万円/税別)が利用料金としてユーザーに発生します。
モゲパスの手数料は?
モゲパスの手数料はもちろん無料です。モゲパスを発行している株式会社MFSではモゲチェックなどのサービスを提供していますが、いずれのサービスも無料で利用が可能。
借り入れの本承認が通った場合にのみ手数料がかかるという「完全成功報酬制」なので安心して利用できます。
事前審査の内容に納得がいかなかった場合にはその時点で取りやめることもできますので、まずは気軽に試してみるのもいいですね。
いざモゲパスに登録!その手順は
- モゲパスの公式HP(https://www.mogecheck.jp/mogepass)にアクセス、「モゲパスの発行に進む」をクリック
- メールアドレスでユーザー登録(GoogleアカウントおよびFacebookアカウントでも登録が可能)
- 登録後、利用規約を確認してプロフィール入力へ
- 希望のエリア、物件の種類および状態、自己資金(頭金)を入力
- 本人の基本情報、勤務状況について入力
- 入力内容を最終確認、「モゲパスの発行を申し込む」で完了
以上、情報を入力するだけで簡単にモゲパスの申請が完了しました。モゲパスの発行は最短でなんと翌日。あとは待つのみです。
同社が運営しているモゲチェックについてはモゲチェックのデメリットとメリット!口コミや評判もまとめましたで解説しているので是非ご覧ください。